『郷土菓子』と『ポケモンカード』
郷土菓子ってどこにでもあるんでしょうか。
私の生まれた地域にはけっこう人気の郷土菓子があります。
茹でて天日干ししたサツマイモを餅をつく時に混ぜながらついて、お好みで砂糖やゴマを入れて作るサツマイモ餅なんです(作り方は家庭によるかも)
これがけっこう美味しくて、ネット通販でも販売されていて評価も高いようです。
しかし私が子供の頃は家庭で作るもので、あまりお店で買うことはなく、ご近所さんからもらったりするものでした。
しかも貰う量がハンパなく、常に家の冷凍庫には在庫が眠っているような状況でした。
私も大学生時代に実家から届く救援物資の中にはまぁまぁの頻度で入っており、友達と一緒にトースターで焼いて食べたりしておりました。
しかし現在は作る家庭も減っており、それなりのお値段でお店で買わないとなかなか手に入れること出来ません。
実は私は子供の頃にはそんなに好きではなく、我が家では冬によく石油ストーブの上で焼いていたのですが、しょうがねぇなぁと思いながら食べていました…(結局食べるんかい)
大人(いい歳)になった現在では、あの素朴な味がたまらなく愛おしくなってきています。
それと同じような現象と捉えているのがポケモンカードです。
私が子供の頃、ちょーど遊び盛りの時に流行っていたポケモンカード。あのポケモンカードが連日ニュースになるくらい高価で取引されているらしいじゃないですか…!!
もしあの頃のポケモンカードがいま手元にあって、高価で取引されるようなカードを持っていたら…そんなタラレバな考えが頭を埋め尽くしていきます。
そこで考えついたのがそういえば今暮らしているのは日本でも有数の田舎だということ(ニヤリ)
こういう田舎なら、実は昔ながらのおもちゃ屋さんに今は絶版になってるカードパックとか売ってるのではないか!ニヤリ
そういうヨコシマなことを考えつつ、いざ来店。
何年振りかに訪れたごちゃごちゃした狭い店内を探索。
なかなか見つからないなと思っているとお爺ちゃん店主に話しかけられたのでお尋ね。
ゴリ:『ポケモンカードはないですか?』
店主:『あ〜…それはもう全国的に品薄やけんねぇ…なかとよ〜ごめんね〜』
期待に胸を膨らませたい私は驚愕と共に絶望。まさかポケモンカードブームがここまで来ていたとは…。
子どもの頃にはそんなにお金がかからずに楽しめていたものが、その希少性を見出され、高値で取引されていく…。
世の中のものは全てそういうものなのでしょうね…。
そしてそういう悔しい思いをすると更に欲しくなっていき、際限が効かなくなっていく…。
私が再びサツマイモ餅とポケモンカードをお金を気にせず楽しめる日々はやってくるのでしょうか…。